MOTO1マシンの制作part3
さて、今回のMOTO1マシンの制作、いったいどのくらい作業したのか書きだしてみようかと思います。
・前後サスペンションモタード仕様、加工、制作
・ステム変更及びステアリングダンパー取り付け加工、テーパーバー取り付け加工
・エンジンマウント変更、及び補強
・エンジンオーバーホール(カム'04、ピストン'04、ポート段付き修正、シートカット、スリッパークラッチ取り付け、全バラ測定、クランク修正、スプロケオフセット、チェーンガイド加工)
・スイングアーム、Rブレーキ取り付け部加工、チェーンガイド加工、チェーン横ブレ防止ローラー取り付け加工、チェーンスライダー加工
・リンクオーバーホール(’02用)
・Fブレーキキャリパーサポート制作、マスターは'08マスターを使用、ローターはBRAKING、キャリパーモトマスター
・前後マルケジーニM10Smotardを使用
・電装を'04に変更、取り付け場所変更(ステアリングダンパー取り付けのため)、外装加工
・エキパイ、サイレンサーを'08に変更(音量対策)、それに伴いサイレンサーの取り付け部及びサブフレーム加工
・キャブレターセッティング変更、クイックショット、パイロットスクリューを変更
・ホールショットデバイス取り付け
・オイルキャッチタンク制作、取り付け。それに伴いエアクリーナーBOX加工
・水、ガソリンキャッチタンクの取り付け(3カ所)
・クラッチワイヤーエンジン側取り付け部加工(部品製作)
大まかに書いてもこれだけあります。
現物あわせの加工や、中古ベースのために一回フレームだけにして、本当に一からオーバーホールしながら組み上げました。
また、これ以外にも予備部品の製作やシェイクダウンまでやって、ライダーに引き渡しました。
ここまでやると、通常メンテナンスも楽で、セットアップのしやすい車両が出来上がると思います。
金額ですか?
新車ベースの方が安いと思いますよ。
たぶんハスクの450RRくらい掛かってます。
エンジンやリンク、その他細かいところをオーバーホールしながらやらないだけでも、だいぶ安くなると思います。
あ、よくある外車のモタード仕様なら安く上がるんじゃないか、と言われますが、素のままではレースには使えないんで、結局変わりません。
どっちかと言えば、国産の方が部品代が安いのでランニングコストは安く上がります。
ただ、外車はパワーパーツ的な物(キットパーツ)があるので、ワンオフで制作しなくても物が手に入るメリットがあります。
また、最初からレースベース車両があり、高いですが結局それ買った方が安く上がるかもしれませんね。
どちらを選ぶかは、その人次第です。
さて、MOTO1車両はこのぐらいにして、通常業務に戻ります。
お待たせしているみなさんすみません。
まず一発目はハスクバーナWR250のチャンバー加工です。
え、ハスクでチャンバー?
エンデューロでは、まだまだ主流です。
で、このチャンバーはEURO3に対応するためにえれー絞られています。
外見は一緒なので、中の詰め物を取ったら使えないかと言われ、とりあえず切ってみましょうとなりました。
入り口と出口から溶接棒を突っ込んで、詰め物が詰まっている場所をだいたい特定してから、切り始めました。
そしたら出てきましたよ。
触媒が出てきました(笑
2stに触媒、しかもエンデューロマシンにつけて、オイルいっぱいですぐ反応しなくなるんじゃ…。
しかし、適当に圧入&外側を溶接する際に中まで溶けて、エレー勢いでくっついちゃってますよ。
全部除去するのに結構手間がかかりそう。
さて、どうしましょうか。
後は、DRZ400SのRショックOH。
これは、ロッドが錆びていたために再メッキして組み上げました。
なんか、放置していた車両を買ったらしく、持ってきたRショックは泥が付いてたんですが、ブラシでこすっても腐食と一体になっていて、全然汚れが落ちず結局スコッチブライトで全部磨きました。
さ、今週もがんばって仕事しますよー!!
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