モタードマシンの作り方!
モタゴッコ参加の皆様、お疲れ様でした。
ついにモタゴッコドライ伝説が途切れてしまいました...
約3年間もドライだったのに、初レインが豪雨で中止になるとは!
まあ、台風には勝てませんね。
ということで、次回モタゴッコ秋祭り(レース)は絶対晴れますから皆様来て下さいねw
詳しくはコチラから!
そんなわけで、今回のblogの題にもなっていますが、モタゴッコに間に合わすために作っていた2014年式CRF250Rの製作過程を書いていこうと思います。
「そんなの17インチ履かせて、ブレーキつければ終わりでしょ?」
ええ、そんな風に思っていた時期が私にもありましたw
まずは、17インチを取り付けるにあたって、リア周りは特に5インチ幅のホイールを履かせるためには、いろいろと加工が必要になります。
右側のブレーキのガイドの加工。
サインペンで罫書きしている部分をカットします。
前側は、ホイールを脱着する際に当たるのでカットします。
後ろ側は、キャリパーを外す際に、とり易くする(やらないとブレーキホースに負荷がかかる)ためにカットします。
それ以外にも、キャリパーについている、ディスクガードも外します(やればわかりますが、付いたままタイヤ交換はめちゃくちゃ面倒です。)。
これをやらないと、5インチ幅のホイールの脱着には、タイヤの空気を毎回抜くとか、面倒なことになります。
その上、ホイールに傷をつける可能性が高くなります。
ノーマルはこんな感じで、ナットが出っ張っているのが、非常に邪魔です(タイヤが外せない)。
こうすれば、フラットになってタイヤが引っかからなくなります。
これ以外にも、マルケジーニホイールを履かせるので、スプロケ座面を外側に出して、タイヤとチェーンのクリアランスをとります。
もうひとつ、チェーンもノーマルから、DIDの520MXV(現在は520VT2を使います)にして、幅が通常のシールチェーンよりも狭い物を使って、これもチェーンとタイヤのクリアランスを稼ぎます。
で、タイヤが太くなるので、サイレンサーとタイヤが干渉するので、サイレンサーの位置を変更します。
本当は、絶対当たらないくらい外に出したいのですが、そうすると一回エキパイをカットしたり、外装の加工も必要になるので、そこそこ擦れるのはしょうがないくらい外に出します。
まあ、この辺はコストとサイレンサーが壊れた場合のメンテナンスにしやすさとを考えてこうしています。
今回、フロントホイールはYZ用のホイールを加工、ローターやキャリパーサポートもそのまま使用できるようにしたのですが、カラーの加工とキャリパーの取り付けピッチは一緒なのですが、ローター外周の円周線上にキャリパーが来ない(もっと大きい円周上にないとまずい)ので、そのためのカラーを作りました。
で、キャリパーをとめているボルトも、そのために長い物を使いました(ちょうどいいものが無かったので、長い物をカットして使用)
で、画像が無かったorz
で、フォークガードもタイヤが太くなったので、その分カットします。
線を引いてあるところからカットしました。
樹脂だから、タイヤにこすれて勝手に削れるからいいや、という人もいましたが、タイヤウォーマーがまけなくなるし、外すときにフォークガードを壊したりする(笑い話ですがやった人いるんですよ)ので、ちゃんとカットしましょう。
で、ブレーキホースはガードの外側を回すようにします。
あと、ブレーキホースがダルダルだったり、ちゃんとクランプ出来ていないのも良く見かけます。
引っ掛けたりトラブルの元ですから、ちゃんとしましょう。
マスターは、オイルタンクステーを作ったり、ハンドガードとの干渉を避けるために、ガードを曲げなおしたり、カラーを製作します。
ただつけるとこんな感じになります。
よく、レバーが長いままで、ガードの上から飛び出している方を見かけますが、意味ないですのでちゃんと処理しましょう。
反対側も、ゼッケンプレートに当たるので、カットして取り付けます。
本当は、ゼッケンの内側にガードが隠れるほうが良いんですけどね。
で、ガードをつけるにはグリップとスロットルチューブに穴を開けないといけません。
結構適当にやってる方がいますが、ここはチャンとやらないと危険です。
ちなみにCRFの場合、スロットルチューブを外すのに、スロットルボディー側でケーブルを緩めないと、スロットルチューブを取り外すことが出来ません。
よく、無理やり取り外している人がいますが、それをやるとケーブルに曲がりの癖が付いて、スロットルが重くなったり、戻りが悪くなりますので、ちゃんと外しましょう。
他にも、スロットルハウジングに、ノーマルブレーキとの位置関係のためのステーが付いていますので、これもカットします。
まあ、切らないとラジアルポンプのマスターは取り付けられませんので。
他にもフロントフェンダーをカットして製作、ラジエター冷却水のキャッチタンクを作って、今回はおしまい。
とりあえずナラシをしてもらって、来週からワイヤリングの穴あけや他のキャッチタンクをつけたり、細かい調整をしていきます。
結構やるところありますし、私がやっても一日仕事です。
で、普通はスポークホイールだろって言う方のために、スポークの張替えの画像。
これは、今回S1OPENで勝っちゃった、千葉選手のスペアホイール。
あんまりにも雑に扱われているので、結構ハブを壊しています(本人は否定しますがw)。
リムも削れまくりで、振れ取りはマイクロメーターが壊れそうです。
スペーサーを入れてスプロケットを締めている方は、絶対ワッシャをつけましょう。
ワッシャが一番のゆるみ止めなんです(機械的に)。
スポークも折れていたので、その辺も入れ替え。
もう、勘弁してぇw
で、もひとつスポークでの出来事。
CRF250Rに移植するのでマルケジーニを外したYZ250Fには、以前使っていたスポークホイールを組むことに。
で、タイヤを組んだ翌日、パンクしてました(泣
チューブレスキットがやられていたようです。
これ、結構もつんですけど、タイヤ交換の際に、タイヤレバーでやっつける人が多いので、その辺を気をつけてほしいですね。
で、ハンドガードでもう一丁!
ハスクのSM450Rに樹脂製のハンドガード(ACERBIS)の取り付け。
でも、レースで使うなら、もう少しカットしたりいろいろ加工したほうが良いかな。
バックミラーもあるし、街乗り仕様は制約が多いので大変です。
はっきり言います、モタードパーツでボルトオンでOKな物なんてほとんどありません。
まあ、パーツなんてそんな物なんですけどね。
さ、台風も行ったみたいだし、納車に行こうかな!
今回はカッコイイめの動画!
Cloud Surf なんて、飛行機じゃなきゃできないもんな!
ダイブするところがたまらん!!
もう全機退役しちゃったF-14、もう今となっては可変翼も過去の遺物だよなぁ。
VFA-102アメリカ海軍第102戦闘攻撃飛行隊ダイアモンドバックス。
空母は横須賀所属のジョージワシントンだったはず。
空母の日常的な感じ。
まあ、本当はスパホはあんまり好きじゃないんだけど、現役の艦載機だからやっぱり動画大目な感じなのよねw
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コメント
突然のコメントですみません。
2006年型 CRF250Rに、マルケジーニの「M10S motard」を使って、モタードマシンを作ろうとしているのですが、ホイールサイズとチェーンラインで悩んでいます。
① M10Sのリヤサイズですが、CRF205R用は『5.00/17』しかなく、『4.50/17』はCRF250X用だということでした。
チェーンとタイヤやホイールの干渉を防ぐために、CRF250X用のホイルに『150/70R17』を使用したいと考えてるのですが、CRF250X用の『4.50/17』サイズはそのまま使えるものでしょうか?
② CRF250R用の『5.00/17』を選んだ場合、タイヤサイズは『160/60R17』になると思うのですが、チェーンと干渉するのでしょうか?
③ 干渉を防ぐためには、フロントのスプロケットは「オフセットスプロケット」を使用しないといけないと思いますが、どれほどオフセットさせればいいのでしょうか?
④ 横ブレ防止用のローラーを取り付けた場合は、干渉しないようになるものでしょうか?
突然のコメントで、しかも、沢山の質問して申し訳ありません。
どうかご指導よろしくお願いいたします。
投稿: 堀田顕英 | 2017年9月30日 (土) 22時04分
申し訳ありません、この手の回答はblogのコメント等ではしないようにしております。
以前はしておりましたが、あまりにもひどい対応や、コチラが意図しない解釈をされる方がいて、後ほど文句を言われたりと、直接のお客様以外にはお話しないようにしております。
投稿: OPB | 2017年9月30日 (土) 22時30分
facebookのページを見ますと、ショップは仙台にあるようですね!
震災直後から17回ほど支援のお手伝いをさせていただいておりますので、とても親しみを感じます。(今は3月だけになってしまいましたが…)
直接お願いさせていただきたいと思いましが、こちらは九州、福岡に住んでいるもので、福岡からはあまりにも遠く、車両を持ち込むことが難しいように思います。
ノークレームを約束するということで、直接メールでのご指導を頂けないでしょうか?
もしくは、福岡で、相談できるようなショップがありましたら、教えて頂けないでしょうか?
しつこい質問で申し訳ありませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
投稿: 堀田顕英 | 2017年10月 1日 (日) 08時19分
①コース走行する事を前提にしますと、使うタイヤがスリックになりますので、リム幅が5~5.4インチとなります。
パターンタイヤはスリックよりも長持ちしないので、皆使わない(不経済)場合が多いです。
チェーンとタイヤは多少は擦れますが、元々寸法が無いのでしょうがありません。
4.5インチのマルケジーニは、輸入元に問い合わせればあるはずです。
②タイヤはメーカーによって幅がかなり違います。
ダンロップは170幅表記で5インチに幅に履いた場合、実測幅は155mmでした。ミシュランは160表記で164mm(コレはどちらもモタード用スリックの話しです)。
パターンタイヤはダンロップアルファー13は160表記でも174mmとかなり太く、ピレリスーパーコルサは154mmでした。
③オフセットスプロケットを使うと(ありませんが)、フレームとチェーンが干渉します。この方がダメージがでかいです。やめたほうが懸命です。
④横ぶれ防止ローラーを使うと、防止にはなりますが全く触れなくなると言う事はありません。
なぜならチェーンはスイングアーム下側も通っていますので、そこでこすれる事になります。
スイングアーム下側のチェーンガイドの中の樹脂パーツは、使うとかなり減りますので、良く見て適時交換してください。
話しの内容としまして、5インチ幅だとタイヤが太くてチェーンと干渉するので、細いリムを使いたい。
このように感じますが、速く走る為であればスリックを使う事が前提になりますので、それをうまく収めて問題ない程度で使う事のほうが本質かと考えます。
また、タイヤは各メーカー特性がかなり違いますので、細くて良いが特性が合わないという事も考えられます。
何を重視するのか、よくお考えになってお決めください。
また、チェーンはDID 520VT2がシールチェーンで幅がノンシールと一緒なのでお奨めです。
それと細かいようですが、マルケジーニのリアホイールは、センターより右に7.5mmずらしてあります。
そうしないと使えないからです。
「センターにないとは何事だ」と思われるかたは、お使いにならない方が良いかと思います。
まあ、BMWのシャフトドライブの車両やべスパ、ZRX1100なんかも純正でセンターに有りませんし、私がSUGOロードコースで190km/h以上出しても特に振られたりはしません。
ただ、モタードマシンで4.5インチ以上の幅のリムを使う場合、センターに無い物がほとんどです。
また、前後で多少チェーンラインがずれても問題ないと思っています。
実際某研究所の人と話しても、「ぶっちゃけ、スイングアームなんて走行中左右にも捩れまくってるから、あんまり関係ないんだよね」と言っておりました。
ヨーロッパの5.5インチ幅のマシン達は、大抵リムとチェーンが接触しております(走行中のみ)。
投稿: OPB | 2017年10月 1日 (日) 13時01分
とてもご丁寧にご回答いただきましてありがとうございました。
直接お会いしたこともなく、客でもない私なので、ご回答を頂くのは無理かと半ば諦めていたところ、このようにお取り計らいくださり感激しております。
これで覚悟を決めてホイールを注文することができます。
本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
また、ブレンボのラジアルブレーキマスターの『オイルタンクとステー・ホース』も気になっているのですが、通販で購入することが可能でしょうか?
追加質問で心苦しいのですが、よろしくお願いいたします。
投稿: 堀田顕英 | 2017年10月 1日 (日) 14時30分
φ16×18bremboラジアルブレーキマスター用で、RCSには使えません。
それでよければ、近々製作予定です。
詳しくは、お名前、連絡先、発送先を明記の上、下記メールアドレスまで御連絡ください。
garage_opb@mbj.nifty.com
投稿: OPB | 2017年10月 1日 (日) 22時32分