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2016年7月 7日 (木)

気が付けば七夕です...

あっという間に7月です(もう1週間過ぎておりますが...

今月7/23(土曜日)、日光でモタード耐久があります(ダートなし)。

詳しくはコチラをご覧ください。
7/15着金までレイトフォー無しでエントリーできます。
出たい方、一緒にチームを組んだりして出ませんか?
ちなみにお昼過ぎには終わるので、早めにおうちに帰れますよw

ええと、その一週間前は琵琶湖でスーパーモトの全日本、モタード耐久の翌週はSUGOでMINI+MOTO選手権となっております(汗

ええ、ワタクシも出たいのですが、とても自分のマシンを作る時間がございません...

作業はこんな感じで進めておりました。
まずはKTM50MINIのクラッチ修理。
クラッチ板を交換しようとして、ネジを半分ほど舐めてしまったとの事。

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ネジロックが強いので、ヒートガン等で暖めてから緩めてください。

いきなりインパクトは、M6なんで必ず舐めます。

裏も表も舐めてるんで(共回りしてる)、しょうがなくフライスにセットして、頭を飛ばします。

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フリクションプレートはほぼ全滅でした。

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柱とハウジングは、あたりが強いので交換時期ですね。

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柱に埋まったネジは、今度は旋盤で中をもんで除去しました。

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クラッチ板を新品にして、皿ねじを新品にすれば大丈夫かなと思ったら、このプレートが割れてました。
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力を入れると...

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後日、部品が届いて完成。
柱は向きを変えて、ハウジングは軽く段付を取って組み上げました。
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お次はRMZ250とRMZ450用のラジアルブレーキマウントのカラーを製作。
何故か、なくされる方が多いので(危ないですよ、皆さん)...


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突っ切りで切りっ放しではなく、両面とも落として寸法を出しています。
なので、生爪を削ってくわえております。

アルマイト掛けて、ネジとワッシャーもつけて完成。

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両面削ってアルマイトなので、けっこう割高です(亡くさないで。

お次は昨年からオーバーホール予定だった'08 CRF450R。
エンジンは調子悪く無いので、足回りを中心にオーバーホール&仕様変更しました。

まずは現状把握の為にバラします。

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まず、ステムベアリングがダメ(上下とも)。

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リンク回りも、定番のショック下側のベアリングがダメ。


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チェーンスライダーとガイドも交換!

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フロントフォークは加圧ダンパーのバネに錆が...


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チェーン引きのボルトも固着してました。


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まあ、大抵こんな感じなんで皆さんちゃんと定期的にオーバーホールしましょう!

まずはフロントフォークから!
加圧ダンパーをバラして錆び取り!
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防錆にマリルブリカント(vipro's)を塗って組み込みます。

車高も変更するので、旋盤で車高調整のカラーの変更とスプリングシートの溝切りを行います。

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フロントの車高を上げたので、リアもバランスを取る為に車高を上げます。

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リア周りも大丈夫なベアリング類は洗浄して、グリスアップし直しておきます。

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スイングアームはスラストベアリングもバラしてチェックします。

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リア周りを組み立てて、今度はフロント周りです。
ステムのベアリングを打ち替えて...

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ステダンもオーバーホールします。

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足回りを組み立てたら、今度はハンドガードをCYCRAに変更します。

仮組みをすると...

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全然位置が合いません(コレが普通です)。

プレスや万力に加えて曲げて行きます。

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穴位置がばっちり合うように、そして長穴の所は外側にネジ穴が来るようにします。

これは私の好みなのですが、長穴の部分でネジを内側にすると、長穴の部分は弱いので、曲がりやすくなるんです。

右側はカラーを作って、ラジアルブレーキマスターに干渉しないようにします。

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左右で高さをちゃんとそろえて...

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無理やりつけてると隙間が開きますが、隙間はありません(ちゃんと付いています)。

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スロットルグリップとハンドガードは、ちゃんと隙間を開けましょう(干渉すると危険です。

バルブクリアランスをチェックして...

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他にも細かい所を整備して、完成です!


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見た目は余り変わらないですけど、これで転んでもハンドガードを修正したりしないで走り続けられます。


お次はR3のリコール作業。

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クラッチのプレッシャープレートとオイルポンプ等の交換。
オイルも冷却水も抜かないといけません。
初回点検もかねているので、ある意味ラッキーかなw


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クラッチレバーに小細工して完成!
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次はWR250Rモタード仕様、フロントタイヤとハンドル、グリップ、ハンドガードの仕様変更とバルブクリアランスのチェックです。

正直、すぐ終わらせるつもりで始めたんですが、WR250Rってバルブ周り見るのけっこう大変なんですね(レーサー比

ハンドガードは現状こんな感じです...


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ネジ穴が、長穴の真ん中に...

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バーエンドがちゃんとハンドルの中に入っていないし、スロットルチューブよりもグリップのほうが長いし、ハンドガードと干渉しています(大変危険です!

ハンドルはノーマルの鉄ハンドルから、レンサルに変更。
ハンドガードはそのままで、クランプをZETAのUクランプに変更します。

ちなみに両者を比較すると...


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何も言うまい...

作りもちょっと雑でしょうか...


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まあ、これも全然合わないので(それが普通です


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どっちも全く合いません(ハンドルの曲がり(ベント)が数多くあるので、それに一種類の曲がりしかないハンドガードが、そのまま合うはずが無いんですよ。無理繰りつけている物は良く見ますけどね。)。


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細かく向きを合わせながら曲げていきます。
ちなみに、ZETAのハンドガードはCYCRAよりはるかに少ない力で曲がります。


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左右で高さをあわせて完成。

さて、バルブクリアランスでも見るかと思ってタンクを取ると...
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邪魔な物が多いというか、どこからヘッドカバーを抜くんだと思って調べます。

結局ラジエター外して、スロットルボディーをずらしてなんとかヘッドカバーを引きずり出しました。


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クリアランスは規定値で、しかも真ん中あたりでそろっていたので、カムを外す事はなく済みました。

そう、テンショナーを外すのに、エキパイ、サイレンサー、セルを外さないと触れないんです。

というわけですぐ終わるはずだったWRにけっこう時間を費やしてしまったのですが、次の'13 TE250Rもずいぶん前から梅雨になったら整備してといわれた車両だったので、すぐに取り掛かります(何も無いといいなぁ...

まずはバルブクリアランスのチェック。
ラジアルカムなので、現在走行6500km(街乗りのみ)、どんな状態なのか興味はあります。

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カムはあたりがやっぱりきついですね。
Hirokoのオイルでコレなので、他の安いオイルは絶対止めたほうがいいでしょう。

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まー、相手がDLC掛かってますからねーしょうがないんでしょうが...


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ハスクマークは入ってるのはかっこいいんですけどねw

モタゴッコで預かったTE125の見積もまだだし、KLX125の仕様変更とRMZ450(琵琶湖で使う)のも...

が、がんばりマウス...


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コメント

スロットルチューブよりもグリップのほうが長くてハンドガードと干渉している場合ってやっぱグリップを短くカットするしかないんですかね?

投稿: さぼてん | 2016年7月 7日 (木) 21時50分

それでは、他にどのような対策がありますでしょうか?
基本的に、安全かそうでないかで作業をしております。

投稿: OPB | 2016年7月 7日 (木) 22時02分

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