明日から
スポーツランドSUGOでは、全日本ロードレースが行われます。
スポット参戦の地元、横江選手やヨシムラからJSBに参戦するちょっと前までSMJに参戦していた濱原選手、ヤマハファクトリーからは同じく野佐根選手と、是非みんなで応援しましょう!
翌週は、同じくSUGO西コースでMINI+MOTO選手権が行われます。
SMJ九州に行かれない方は、是非!
さて、GW中もずっとお仕事をしておりましたが、なかなか進まず、すっかり予定の倍以上の時間を使ってしまいました。
やっていたのは'16 CRF450Rのサスペンションモタードモディファイです。
フロントのエアサスはKYBなんですが、各メーカーや年式、排気量によって中身がかなり違うので、なかなか大変です。
以前バラした'16 RMZ250との相違点は、伸び、圧が左右で独立している(左が伸のみ、右は圧のみ)。
トップアウトスプリングの長さが違う(CRFの方が短かったです)。
カシメを飛ばしてロッドを取り出して、ダンパー部をバラします(左右で違う構造になります)。
車高を30mm下げて、細かい加工をして組み立てます。
カシメをプレスで再現して、後は普通に組み立てます。
次はリアショックなんですが、これも'16 RMZ250と違い、伸びがショック下側に無い物でした。
ガス圧はちょっと低いですね。
リアも車高を下げるので、バネスペースが足りないので、座金を削ってスペースを作ります。
エア抜き部分も新設します。
今回はEIBACHのバネを使って組み上げました。
前後とも低速の厚側が付けられない、なかなか難しいショックでした。
ただ、エアサスって乗らないと分からない(押しても分からない)ので、お客様に乗ってもらうまで不安です。
同時にオイルキャッチタンクの製作を頼まれていましたので作るんですが、取り付け場所にかなり悩みました。
タンク自体は'14CRFと同じ寸法の物を作って、ステー類をかなり変更して切り出しました。
ヘッドからのホースは、純正を延長して使います。
ブローバイのホースはコネクティングチューブの途中に入るので、プラグを作って(ジュラコン)ホースはエアクリーナーに入れます。
ホイールなどはお客さんがご自身で取り付けるので、低いモトクロッサーの出来上がりです。
調子良いといいんですが...
そんな比較対象にした'16 RMZ250に使っているアクラポッチにグラスウール交換。
2/5はウールが無くなってました。
でもこれでも音量が余裕で通るんですね。
お次はFS450のリアバネ変更とスリッパークラッチのレート変更。
リアショック外すのに、スイングアームを外すという...
スリッパーのセカンダリーバネをレートアップ(エンブレ強め)に変更。
それとリアブレーキのリターンスプリングが5回乗ると切れてしまうので、CRFの物に変更。
コレで切れないと良いんだけど...
そしてもうひとつハマッていたのが、ヤフオクで購入したCRF150Rの整備でした。
とりあえずエンジンの調整、キャブの調整(ホットスターターがちゃんと付いていなかった)、クラッチレバー、ホルダーの変更(ワイヤー等の取り回しも変)、スロットルの戻りが悪い。
それ以外も突っ込みどこらが多いのと、泥がこびりついてて普通の洗浄では落ちなくて、見積を作る前段階でかなり時間が掛かる事に...
2時間ちょっと洗って店の中に...
ハンドルのセットがトライアル車のようです。
ワイヤーがものすごい取り回しで、無理が多い曲がりです。
それとフロントゼッケンの上部はカットしてはいけません。
ジャンプした時にブレーキホースが引っかかってしまいます(モタード車両でも処理が悪い車両が多いです)。
フロントブレーキホース、中が見えてます...
中でワイヤーはすっかりへんな曲がりがついてまして、さらに曲げ部分の金属チューブの取り付けが逆で、それを無理やり取り付けてありました。
スロットルワイヤーは錆びて引っ張っても出てきません...
ハンドルもスロットルと擦れる部分が、すっかり削れてへこんでいます。
ミッションブリーザーホースがエアクリーナーに戻すのに、車体下から出ています。
キャブのバンドは、指定の位置じゃない向きで無理やり締めこんでありました。
カムはホットカムが入っていたのですが、バルブクリアランスはIN、EXとも同じ数値でした(驚
で、カムスプロケを固定しているボルトは、すっかりナメ始めてました...
ちなみにカムチェーンテンショナーのボルトのガスケットが入っておらず、ものすごいトルクで締め付けてありました...
キャブは、ドレンが皿のようになるくらい変形するほど締め付けてありました。
まだまだ突っ込みどころ満載ですが、いい加減修理に入ります。
まずはキャブを洗います。
いままで開けたFCRの中で、一番汚れていました。
埃とオイル分とアルミの削れたカスが、びっちりこびりついていまして、洗浄に2時間以上掛かりました。
スロットルバルブのプレートもすっかり剥げているので交換です(9000円位します)。
もうボディーもすっかり減っています...
ジェット類も変更して、ネジ類も全部舐めていたので交換して、Oリングも全部交換しました。
スロットルポジションセンサーも抵抗値を見ながら調整して組みなおします。
バルブクリアランスを見て、シムを変更。
組みなおしてカムスプロケをつけるときに、何か変だなと...
あ、カムチェーン外れてる!!
普通は外れないんです(下側)、外れないように下側にプレートが付いているんです。
で、外れると言う事は、それが無いか、それとも曲がっているのか...
しょうがないので左のカバーを外して、フライホイールを外して確認。
曲がっていました。
曲がっていたと言う事は、チェーンが飛んだか、無理やり何かやったのか...
触れば触るほどだめな所が出てくる...
ハンドルもレンサルのCRF150R大人用の物に変更。
スロットルチューブとグリップは、お客様の用意した物なんですが、これも10年前から進歩が無いですね...
スロットルホルダーを締めると、動きが悪くなる...
一部削って、バリを取って使えるように...
グリップはPROGRIPなんですが、スロットル側は長く、そしてスロットルホルダーと接触してしまうので、離して接着します。
リアブレーキローターも変形していたので、リアホイールを外すと何故かスイングアームのアクスル部にグリスが超てんこ盛り...
なんでしょう、これは何かのおまじないなんでしょうか...
キャブのセットを出してみますが、キャブが減ってるのと、加速ポンプの出すガソリンの量が多くて、アイドリングを落ち着かせるのに苦労しました。
なんとか乗れるレベルになりましたが、結構お金掛かりました。
ヤフオク車両には注意しましょう。
さて、やっと全バラ車両のKTM690とSM450RRをバラススペースを何とか確保しました。
今までエンジン3基バラしてあったので、バラス場所が無かったんです。
今月もあっという間に中盤です、がんばります。
なかなか面白い裏話しですね。
この迷衛星シリーズは、なかなか好きです。
運用がいまいち謎なX-37B!
何を実験してるんでしょう、あんなに長期間宇宙を周回して...
着陸速度はかなり速いですね、スペースシャトルも速かったですけど...
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