あっという間に7月になってました...
しかも、もう1週間経ってしまいました。
作業が同時進行が多くて、なかなか進まず、キリが良い所でアップしようとか思っていたら、間が空いてしまいました。
まずは前回のblogの最後の方でやっていた、'13 CRF450Rのフォークの手直し。
'12 CRF250Rのフォークを加工してつけてあるのですが、バラしてみると左右でバネの長さが結構違います。
WPなんかはこういう場合スペーサーとかで調整したり、トップアウトスプリングのつぶれ具合で全長が変わるので、アクスルで長さをあわせたりしますが、今回はバネを1本だけ新品を取って、長さが揃っている物を使う事にしました。
車高も25mmショートから20mmショートに変更するのですが、ジュラコンで作れない長さになるので、S45Cの丸棒を削って、セットビスで固定してあります。
25mmショートであれば、真っ直ぐなロッド部分に軽圧入のジュラコンカラーで良いのですが、20mmショートだとトップアウトスプリングが入る部分がテーパーで、圧入出来ないのでこういう風にしております。
で、以前バラした人が、固いオイルを入れていたので、其れを補正する為にシムを足して、プリロードも2.5mm足して組みなおしました。
先日走ってきたそうで、ネガが消えた(ハネがなくなった)とのことで、もう少しこのまま煮詰めてもらう事になりました。
bremboのオイルタンクステーも注文いただいたので、製作。
お次はSM250Rを少し進めていきます。
コネクティングチューブを交換するために、エアクリーナーボックス周りをバラします。
あまりにもオイルまみれで、掃除に時間が掛かりました...
全部きれいにして、もう手に入らないコネクティングチューブを取り付けます。
ブローバイホースを入れる部分には、プラグを作って入れてあります(別の場所からエアクリーナーに戻します)。
お次はキャブをオーバーホールします。
バラした事は有るようで、アイドリング調整ノブのステーが、強引に曲げたまま組まれています。
パイロットスクリューのワッシャとOリングの組む順番が逆だったり、Oリングはほとんど真四角に変形していました。
ジェット類の番手を確認して、組みなおします。
お次はバルブクリアランスを見て(2箇所交換)、ブローバイをさえぎっている、カムに付く円盤を交換(割れていた)するためにカムを外すと...
カムベアリングにアルミの破片が圧延されていました...
なんか切子か破片を噛んだまま、強引に締めたんでしょう、除去して組みなおしました(ホルダーが割れて無くてよかった)。
ホルダーがダメだと、ヘッド交換ですから...
エンジンオイルも交換したんですが、なんか多いなと思って計ったら1.75Lも入っていました。
通常、ストレーナーも外して、エレメントを換えた時でも1.35~1.4Lの間ですから、0.4Lくらい多く入っていました。
これは調子悪くなりますね。
しかも、ストレーナーのOリング、1個入っていませんでした...
さて、この作業の後SRF宮城&FTRのイベントがサザンサーキットであったので、顔を出してきました。
いろんな方のマシンお調子なんかも見ながら、有意義な時間でした。
さて戻ってきて、RMZ450のシートのアンコ抜きをしたり...
車検で預かった'08 SM450Rがクラッチが調子悪いとの事で、そういえばこの車両スリッパーが入ってたはずだから、まずはそこからチェックしようかとばらして見ました。
何も問題なく、それではクラッチのレリーズを見てみると...
割れている...
サークリップは、まさに薄皮一枚で保持されていましたが、どうもダメだったようで汁が出ていたようです...
破片は全部回収できました。
他にも車検に行って、テールランプの動作不良で落ちました...
ナンバー灯とブレーキ&テールの基盤が接触して、リークしていました...
なんとか同日中に車検通したけど、陸事2往復は疲れました(時間的にもギリギリだし
さて、またSM250Rの整備。
リア周りをばらしてあるので、リアショックのオーバーホール。
もうオイルでかなり汚れています。
洗ってみるとかなり綺麗に!
ただもう10年以上ばらして無いので、バンプラバーはひびだらけです...
オーバーホールキットを使って、オーバーホールします。
ロッドを抜かないとシール交換が出来ないので、このタイプは手間が掛かります。
お次はフロントですが、こちらも左側は漏れ始めてました。
中身はなかなかのヘドロ具合で、相変わらずのマルゾッキらしくベタベタとしていて洗浄油では汚れが落ちず、アセトンやパーツクリーナーを大量に使いながら、何とか綺麗になりました...
いや、これだけで2時間くらい掛かるんですよ...
しかもボトムの圧側調整のシムには、破片が挟まっていて、シムが開いていました。
しかも製造時にメタルを激しく叩き込んだのか、左右ともアウターチューブのメタルを入れる部分が変形していました。
全部修正して組みなおしました...
で、フォークを取り付けて、ホイールのベアリングをチェックしようと思ったら、なんとホイールカラーが全然違うものが付いていました。
左が付いていたもので、右が純正品です。
長さも違えば、外形も違うので、シールがあたってなくスカスカでした(怒
ブレーキローターのオフセットも変わるので、キャリパーピストンの出方が、左右で差がありました。
たぶん、新品パッドだと引きずったままになりそうです。
さて、合間にまた別の作業を。
'18 CRF450Rのフォークカーリッジ、20mmショートで作った物を、30mmショートに変更します。
ZETAの車高下げパーツを使ったのですが、もともと30mmショートの物を20mmに加工して、今回30mmにするというw
で、この車両もジュラコンでカラーを作ると割れたと報告があったので、S45Cで作ります。
左がZETAのを20mmに加工したもので、右が今回作った物です。
ZETAのはこうしないと、トップアウトスプリングを固定しているサークリップと干渉するんです。
最近のSHOWAのサスは、トップアウトスプリングとの当たりが浅いので、ジュラコンだと端が欠けてしまうようです(車高を下げるカラーの外形を大きくすれば良いのですが、大きくするとそれ自体油の抵抗が大きくなるし、トップアウトスプリングをっ固定しているサークリップと干渉する恐れもあり、あまり大きく出来ません)。
ZETAのは、ロッドと一緒に動かないので、うまく作ってありますね。
本当はロッドをカットしたい...
さて、またまたSM250Rに戻ります。
ハンドガードの取り付けが悪く(クランプが良くない)、ブレーキのバンジョウとクラッチのホースとあたっています。
他にもブレーキレバーが長くて、ブレーキの取り付けが内側にされすぎていたり、グリップとスロットルチューブの長さがあっていないなど、直さないと危ない部分があります。
レバーは塗装をはいで、カットして、端の玉を溶接しました。
ハンドガードのクランプは、ZETAのUクランプに換えて、それに合わせてハンドガードを修正しようと思ったら、なんと折れました...
万力にくわえて、力を入れた瞬間に折れて、後ろに転んで定盤の角に背中をぶつけて悶絶しました。
しょうがないので、私のハスクからハンドガードを拝借して曲げなおして取り付けました。
ウインカーの点滅の仕方もおかしかったので、いろいろと原因を探って見ました。
指でネジってビニールテープ仕様な所もあり、いろいろと修正して、リレーやウインカー、テールランプ周りもごっそり変えました。
前後フェンダーも新品にしたのですが、どちらも絶版でして、今回はUFOのを買ってカットして使いました。
だって紫外線にやられて、先端持ったら割れるんですよ...
これ以外にも書けない事が色々とありましたが、なんとか完成しました。
ただ、予算をずいぶんオーバーしてしまいました...
試乗してみましたが、年式の割にはベースの程度は良く、調子はかなり良くなりました。
さ、早く他の仕事もやらないと...
4A-Gを積んだKPのヒルクライムなんですが、かなり高回転エンジンですね、これ。
8000rpmから上を使ってますが、これはクロスミッションが入ってないと、こうはいきませんね。
スウェーデンの空飛ぶイカ、ビゲン!
何言ってるかさっぱり分からないけど、詳細な動画が少ないので嬉しいな。
というわけで飛んでる所も...
スラストリバーサーがきいている所もバッチリ見えますね
それでは、また!
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