あっというまに一月も...
平成最後の夏が、あっという間に過ぎ去り、平成最後(しつこい)の秋になりました。
あっというまに前回のblog更新(作業内容があるやつです)から一月も経ってしまいました...
エビスで転倒したCRF450Rの修理なんですが、フロント廻りの修理を依頼されまして、まあ見た目で簡単な見積を作って、それからバラして正確な見積をと思ったのですが、バラしてみると結構やられていました...
まずアクスルが抜けないので、計って見るとやっぱり曲がっています。
で、フォークを抜こうとすると、これもかなりきつくて抜けてきません。
インナーチューブは、転倒した際にメタルがきつくあたったのか、画像真ん中あたりにあるような凹み傷が、輪状についていまして、しかも左右違う高さにありました。
アウターチューブも曲がりがありまして、中からのぞくと、皺が入っていました。
ステムも捩れていました。
ステムベアリングもアタリが付いていましたので、交換ですね。
他にもいろいろとあったり、転倒の原因もなんとなくは見えてきたんですが、この辺は割愛いたします。
お次はXR400の前後サスを、ダートトラック仕様にしてと言う事で、盛大に車高を下げました。
オーバーホールして間もないとの事で、なるべく消耗品はそのままで、安く押さえる方向でとなりましたが、フロントのバネがカットされていて、しかも純正を頼もうと思ったら廃盤...
リアも車高を落とすと、バネがはまらないので、短いバネを探す事になり、どちらも海外から輸入する事になったので、意外と高くなってしまいました。
オーバーホールして間もないとの事でしたが、ガス圧は低すぎます。
ブラダもすっかりつぶれていたので、この辺は交換しました。
車高を下げるカラーを作って、組みなおします。
ただ、エア抜けが悪いのと、ワンウェイが入っているので、エア抜きがかなり大変です。
バネも届いたので、バネ受けのスプリングシートを製作します(内径が若干変わるので)。
t=10のA2017Sを丸く切って、その後旋盤で削っていきます。
ちなみに、このようになってる丸い材料で、1万円近くします(だから高くなるんですよ)。
フロントもバネが来たので、カートリッジをカットして...と見たら、バネが短い...
RACETECH製のバネ、短いバネと、長いカラーが入って来ていて、どうやら「バネ短いけど、これのカラーを切って入れればOKだぜ!」という仕様でした。
というわけで、うっすいアルミのカラーを使う気にもなれず、ジュラコンを削ってプリロードカラーを製作。
ちなみに画像の真ん中にある棒は、カートリッジ押さえで、何で2本あるかと言うと、カートリッジをカットしたら短すぎて組めなくなったから長いのをもう一本製作したという、無駄極まりない理由です(シクシク
あ、カーリッジはかっとしてメネジを切って、オイル抜けの穴を作ります。
完成!
と思ったら、お客様から連絡があって、「指定した寸法で作ってもらったんだけど、車高下げすぎちゃった(テヘペロ」と連絡があり、急遽車高を少し上げる事に...
リアは何とかなるんですが、フロントはカートリッジを切ってるので、元に戻せません。
試しにホンダのパーツを問い合わせると「カートリッジ 在庫3個 無くなり次第ゴソウダンパーツ入り」と表示され、あわてて注文となりました。
もうXR400もそんな感じなんですねぇ...
お次はレーサーにしていたSM450Rにナンバーをつけます。
タイヤとか保安部品の製作になります。
この画像では、すでにタイヤはMICHELINのPOWER RSにしてあります。
タンデムステップは絶対付けてくださいといわれたので、devilの2本だしは外して、アクラポビッチに変更します。
devilだと、タンデムしている人の足、やけどしちゃうので...
で、思い出す。
そうだエキパイの中間パイプ、リアショックずらさないと、抜けないんだった...
マフラー変えたいだけなのに、ここまでバラします...
タンデムステップをつけようとしたら、devilのサイレンサーを固定する為につけたナッターと干渉。
しかも、アクラのサイレンサー固定のスプリングとも干渉するので、カラーを切削します。
こういう地味な作業が続きます。
ウインカーステーやオイルタンクのステーなんかも設計して...
ステダンもつけたまま、メーターのステーも加工し、スロットル周りやスイッチ類も干渉しないように取り付けていきます。
ブレーキホースのガイドも作り直します。
devilの2本出しの時には付けられていなかった、オイルキャッチタンクも復活させます。
リア周りは、テールランプやウインカー、ナンバーステーも一体で作っていきます。
寸法を拾い出そうと思ったら、なんか変...
そう、サブフレームが曲がっていて、それを修正してから、穴位置やなんかを拾い出しました。
で、設計して材料を切り出して...
溶接して完成。
いや、こんなのでも半日以上かかるんですよ、無い物を作るのは時間がかかるんです。
あ、ステー類はt=3 A5052です。
サイドカバーは、2本出→1本出になったので、新品から加工します。
穴あけ加工をして、ウランコアデザインズにお願いして、リアフェンダー、左右ゼッケン(ゼッケン番号なし)、ライトカウル、フロントフェンダーを作り直してもらって貼り付け。
穴の開いてる部分には、裏から金網を溶かして溶着しました。
車検を取得して完成!
この年式のハスクは、触媒も無いし規制がゆるい時代の物なので、このままで車検を取る事が出来ました。
乗ってみると、6速ミッションに程よく重い車体(レーサーよりはね)、穏やかなエンジン特性(でも伸び感はある)、これにレデューサーで過度のエンブレは無く、開け始めも穏やかで、シフターもつけたままなので、乗っていて楽しい仕様です。
こういうの乗っちゃうと、欲しくなるなぁ...(有るけど作る暇が無い
次は'18 CRF250Rのアップステップ製作。
今までは'14 CRF250Rのときに作っていた、30mmアップステップで乗っていただいてたんですが、このあいだのエリア戦を見ていて、ダートでスタンディングがひどそうだったので、製作する事になりました。
カットして...
溶接して塗装して完成!
ダストシールにはひび割れがありまして、インナーチューブにも、縦傷がありました。
旋盤に加えて修正します。
縦傷って結構簡単に出来ちゃいまして、普通に街乗りでも使っていれば付きます(オフロードなんかは、いわずもがな)。
これを修正しないと、またすぐに漏れたりします。
あとは、普通に組み立てて...
完成!
このフォークも左右で伸びと厚が独立しているタイプでした。
まあ、コスト的には、この方が安くできますからね。
お次は'05 DRZ400SMの前後サスオーバーホール。
フォークを押してみて、ちょっと微妙な感触...
バラしてみると...
右はまあ、まだ少しでしたが(それでもダメなんですけど)、左はすっかり加圧ダンパーが抜けてまして、ロッドが伸びてきません(ばらすのがものすごく大変)。
中から出てきたオイルは、タミヤカラーのシルバーみたいなオイルでした。
画像で見るとそう見えないんですが、ウエスに付着した所を見ると、ラメのような部分はすべてアルミの削れたカスです。
こうなると、カートリッジ先端のシールヘッドもバラして洗浄しないと、シール付近にアルミのカスがべったり付いていて、シールが死にます。
なんか最近切れ込むなあ、とか思ったらバラシテ確認してください。
SHOWAやKYB、WPのツインチャンバーは、素晴らしいんですが以前の物より複雑で、「あんまり乗ってないから」とか「俺速くないから...」とか「いや距離乗ってないし」とか関係なく定期的にバラさないと、こうなっている可能性が高いです。
特にDRZ400SMも初期型は13年経ってますから、もういろいろとオーバーホール時期になります。
おかしいなぁと思ったら、オーバーホールしましょう。
まず、第一に危険ですから。
さて日曜日は、SUGO西コースで行われた、MINIMOTOチャレンジレースに行って来ました。
天気も良く、皆さん各自の目標に向かって、セット出しやなんかをやって、なかなか良いレースでした。
レギュレーションも、来年はクラスをタイムで分けようかとか、いろいろSUGOさんと話してきました。
決まり次第(年明けだと思いますが)、またお知らせいたします。
あ、次のモタゴッコは11/23(金曜日祝日)です。
皆様、予定空けておいてくださいね。
さて、お仕事も車両の注文もお待ちしております。
宜しくお願いいたします!
カナダ政府が作らせたフィルムなんですが、1960年代初頭、この特撮は素晴らしいですね。
この人たちに影響を受けて、キューブリックが200年宇宙の旅に、スタッフをなんとか使いたかったそうで(色々あったらしいです
YARTに移籍したニッコロ・カネパのポールリカールでの車載動画。
290km/hオーバーから6速に入れるのね。
しかしこのコース、カントが無いしコーナーが分かりずらい(アペックス付近にパイロンたってるけど)。
いまだに日本に良くやってくる、Tu-95 BEARの解説動画
世界最速のプロペラ機(レシプロエンジンじゃないよ)なんだけど、もうこういう戦略爆撃機は作られないんだろうなと思ってたら、ステルス爆撃機は計画だけはあるのね。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント