すっかり御無沙汰してしまいました...
モタゴッコが終わり、季節もすっかり秋です。
雨ばっかりですが...
作業した物を時系列な感じで御紹介です。
まずはレーサーのCRFのブレーキホースやライトカウルの交換、加工を行いました。

現状、付いている物が、ブレーキホースの通り道に邪魔な物があったり、ストロークした際に色々と危険なので、改修しました。
ブレーキホースも短かったのと、通り道を迂回する為にバンジョーの形状を変更。
ライトカウルの変更して、ブレーキホースガイドに良い物が無かったので、ワンオフで製作します。

いつもそうですが、図面が出来るまでが時間が掛かります。

ライトカウルのステーも、付属品ではいまいち合わないので、長い物を短くして取り付けます。

全部取り付けて、干渉を確認。

うまくいきました。
これでジャンプを飛んでも問題ありません。
ただ、このマシンかなりお疲れで、他にもいろいろとありましたが、そこはオーナー次第なので、私の担当はおしまいです。
お次は、CRF150Rのクラッチレバー、もう少し近くなりませんかと相談されましたので、CRF450Rとかについている調整ボルトを取り付けました。

これで、手の小さい方も握りやすくなります。
お次はDトラッカー、始動不良とのことでお預りしましたが、聞きましたら中古のFCRをそのまま取り付けていたとの事で、2次エアーを吸っているかもしれないので、インマニを変えて欲しいと言われました。
ですが、なんとかエンジンをかけて、インマニあたりに潤滑剤をかけても回転数に変化が無いので、一通りチェックしました。
エアクリーナーエレメントは社外品でしたが、外して見ても変化は無いので、次はプラグを見て圧縮を計ります。
プラグは締め付けがゆるく、端子部分もゆるかったのですが、この辺は多少こうなっていてもエンジンは掛かるので、圧縮を計ってみますが、コレも規定値内。
ということで、満を持してFCRを外します。

加速ポンプ回りから、液体がスケットがはみ出ております...

案の定、スロー系が詰まっておりましたが、それ以上にスロットルバルブが高い位置に設定されていたり、エアージェットがやたら開いているのが、気になりました。
全部洗浄して、Oリング類を新品に交換。
エンジンはあっけなく掛かりましたが、ものすごく高い回転数でアイドリングしております...
そう、スロー系がある程度詰まっていた状態で、アイドリングを設定していたんですね。
スロットルバルブの高さを変更し、エアーやスロー、パイロットを調節して、良い塩梅になりました。

次はマルケジーニのホイールカラーの製作です。
KTM450SMR→KTM690SMCへの変更です。
寸法を取って、丸棒から削っていきます。

ベアリングに潜り込みの部分が、なかなかの薄さです。

アルマイトをかけて完成。

お次はWR250Xにスリッパークラッチの取り付けです。

今回も、エンブレが一番強くなる設定で組み込みました。
実はモタゴッコのときに、スーターのスリッパークラッチを取り付けた車両を乗らせてもらったんです(以前私が取り付けた車両です)。
で、その際にいつもウチで整備しているWR250Rも乗らせてもらったんですが、乗りやすさがあまりにも違ってびっくりしました。
WR250Xって、意外とピックアップが悪くて、進入時に強いブレーキングとシフトダウンを同時に行った際に、ブリッピング(アクセルをあおって回転をあわせる)に時間が掛かるんです。
レーサーの250ccのつもりでやると、大抵ブリッピングがあってなくて、リアが滑ったり、挙動が乱れるんですが、スリッパーが入っていると、そういう挙動は全然でなくて、進入時の鋭く簡単に突っ込めます。
ちょっとびっくりしました。
正直、250CCだと特にスリッパー無くても良いと思っていたんですが、市販車はあった方がものすごく乗りやすくなりますね。
というわけで取り付けですw
走行距離も伸びているので、今回はクラッチ板周りは全て新品を入れました。

まあ、でもコースを走らないのであれば、フルエキとサブコン入れたほうが良いですけどね。
お次は'06 SM450Rの前後サスオーバーホール。
以前私が乗っていた車両で、仕様変更は数知れずやったのですが、あまりシール類は交換していなかったんですが、今回フォークの圧側調整部分から、オイルがダラダラと垂れてきたとの事で、急遽全部やる事になりました。

調整ネジが一番奥になっているのは、そうしないとオイルが垂れてくるからです...
で、普通ならこの部品assy交換して終わりなんですが(調整部のOリングは部品設定が無い。国産も普通は無いです)、国産ならこの部品ASSYで1個2~3000円なんですが、なんとコレ1個2万円。
左右で4万円。
ということで、非分解のをばらして、Oリングを交換します。

そんなに難しい構造では無いので、それは良いのですが、Oリングを探すのに時間が掛かります。

SKFのオイルシールを入れて、プリロードを追加で掛けて組みなおしました。
お次はリアです。

ガス圧はちゃんとしてましたね。
この頃のザックスは、ボトム部分を切り離してロッド単体にしないとシール交換が出来ません。

細かいOリングが多いんです...

今回はブッシュもちゃんとオーバーホールキットに入っていました。

ダンロップのスリックを試すそうなので、うまくいくと良いなぁ...
で、実はこのSMRをやっている間に、'16 RMZ450の前後サスの仕様変更をやっておりました。
フロントのSFF-AIRがやはりいまいちなので、'13 RMZ450用のSFFをモタード用にモディファイして遣うことにして、リアは3mm車高を下げていた物を、ノーマル車高に変更しました。

時間が無くて、久々徹夜しました。
リアもバラして...

ほぼ1年前に組んだので、このぐらいなら普通ですね。
車高の変更は、シールヘッドの位置を変えて行ってます。
で、ノーマル車高用のカラーを削りだします。

以前3mm下げていた時とは、カラーの寸法が違います(その方が加工が少なくて、コストがかからないので)。

消耗品を変えて完成です。

ショックを取り付けて、シートをつけようと思ったら、うまくはまりません。
どうもシート真ん中の爪がはまっていない状態で使っていたようで、変形してしまってうまくはまらなくなっていました。

ヒートガンで炙って、爪の形を元に戻しました。
ちゃんと付いていないと、ふとした拍子にシートちぎれて外れますよ(過去に何度も見たことあります)。
それと、X-TRIGのステムが付いているのですが、オフセットが減っているのでブレーキホースガイドも奥に移動してしまい、ブレーキホースに負荷が掛かってしまいます。
ホースガイドを前に出すカラーを削って作ります。

ステム側もホースガイド側も、ザグリを作っておかないと、ホースガイドが回転してしますので、絶対にダメなんです。

お次はCRF450Rの前後サスオーバーホールと仕様変更です。
他店でもうモディファイされているのですが、いまいち合わないとの事で変更する事になりました。
ガス圧はちょっと低いです。

車高は6mmショートでオーリンズのカラーで下げてありました。

ナットのねじ山の係りが甘くて、ちょっと怖いですが、まあ普通な仕様でほっとしました。

スプリングシートの溝切りが角度がゆるくて、力が掛かってバリが出来ていました。

どこも壊れてはいなかったので、普通にオーバーホール、仕様変更が出来そうです。
最後はWR250Rの細かい作業を。
モタゴッコで乗らせてもらった際に、リアが低くて(アクセルを開けた際に)曲げづらかったので、このマシンが買ったときから入っていた車高が下がるリンクを止めて、ノーマルのリンクに変更する事になりました。

車高も調整して、今度からはこれでもっと良くフロントタイヤが使えることでしょう。
DELTAのフルエキが入っていたのですが、どうも中間のトルクが無いので、まずはバッフルの交換。

上から下に変更しました。
ダイブ良くなりました。
で、さらに今後の為にパワーコマンダーも入れる事に。

とりあえずよさげなマップを入れて、これでも今よりは全然良いでしょう。
セットアップはもう少しお金を貯めてからと言う事になりました。
ふう、次は貯めないで更新します。
ザ・月末!
がんばりマウス!
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